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8月初旬に、機会があってリンツからバスで1時間ほど行ったところで
開催されているトーマス・リーブルが音楽監督を務める講習会に行っ てきました。講習会に行ったと言っても、私自身は演奏家ではないので、 レッスンを聴講しただけです。また1週間のうち3日だけ滞在。 リーブルの演奏は、CDで聴いて、その音色の多彩さと作品解釈の深さに 驚きました。ただ、このヴィオリストが最近、ソリストとして演奏会 を開くことはほとんどないようです。この講習会で行われる演奏会で、 リーブルが演奏するというのも魅力でした。 演奏会だけではなくレッスンを通して、ますますこのヴィオリストの 素晴らしさを実感。とりわけバッハの無伴奏チェロ組曲(ヴィオラ版)の レッスンは素晴らしかったです。モダン楽器を使いつつも、生徒にバロック・ ボウで弾かせ、モダン・ボウとの違いを意識させていました。 今、無伴奏チェロ組曲を取り上げとする場合、演奏家がどのような立場で 解釈して、演奏するかということを迫れれると思います。モダン楽器の 演奏家が、ピリオド奏法を取り入れようとしても、しっくりいかないことが 多いなか、リーブルがレッスンの中で弾いたり、指摘することは、とても 刺激的で、そして説得力のあるもの。リーブルの演奏でぜひ全曲を聴き たいものです。
7月31日にブレゲンツ音楽祭で上演中のクシェネクのオペラ《カール5世》を
観に行ってきました。ブレゲンツ音楽祭と言えば、ボーデン湖での湖上オペラが 有名で、今年も湖上オペラでは《トスカ》が上演されていました。 その一方で、Festspielhausでは、クシェネクをテーマ作曲家として彼の作品が いくつか演奏されました。 《カール5世》は1933年に作曲された十二音技法によるオペラ。ナチス・ドイツへの 抵抗の意味が込められていて、オーストリアのナショナル・アイデンティティが強く 意識されています。クシェネクの代表作であるにもかかわらず、オーストリアでも 上演される機会はほとんどないようです。 今回、ブレゲンツ音楽祭では7月24日にプレミエ。27日、31日、8月3日に 上演されました。キャストは以下。 ------------------------------------------------ Musical director: Lothar Koenigs Director: Uwe Eric Laufenberg Stage designer: Gisbert Jäkel Costumes: Antje Sternberg Licht Design: Wolfgang Göbbel Choir conductor: Anna Szostak - Camerata Silesia Karl V.: Dietrich Henschel Juana: Chariklia Mavropoulou Eleonore: Nicola Beller Carbone Ferdinand: Hubert Francis Isabella: Cassandra Lee McConnell Juan de Regla: Moritz Führmann Francisco Borgia / Pizarro / Papst Clemens VII.: Christoph Homberger Franz I.: Matthias Klink Frangipiani / Anhänger Luthers / Hofastrolog: Alexander Mayr Luther / Sultan Soliman: Thomas Johannes Mayer Vier Geister / Vier Uhren: Stefanie Krahnenfeld, Katia Velletaz, Chariklia Mavropoulou, Katrin Wundsam Orchestra: Vienna Symphony Orchestra Choir: The Singers' Group of the Katowice City ------------------------------------------------ 演出は、1934年に初演を禁止されたというこの作品の歴史も取り入れていたもの。 第1部は現代を舞台にして、第2部はカール5世の生きた時代と現代とが入り混じっていて、 試みとしては面白かったけど、第1部はとくに分かり難かったように思いました。 歌手は、ヘンシェルをはじめとして素晴らしかったです(とくにマッコーネル!)。 クシェネクのオペレッタ《Kehraus um St. Stephan》も上演されていましたが、 この作品は見ませんでした。他にオーケストラ・コンサートで《ヴァイオリン協奏曲》が 演奏されたようです。
アムステルダムの歌劇場にメシアンの《アッシジの聖フランチェスコ》を
観に行ってきました。初日は、6月1日で、私が観たのは7日で、3回目の 上演。キャストは以下。 -------------------------------------- musical director: Ingo Metzmacher director: Pierre Audi sets/ lighting: Jean Kalman costumes: Angelo Figus dramaturgy: Klaus Bertisch orchestra: Residentie Orkest chorus: Koor van De Nederlandse Opera directed by: Martin Wright L´Ange: Camilla Tilling Saint François: Rod Gilfry Le Lépreux: Hubert Delamboye Frère Léon: Henk Neven Frère Massée: Tom Randle Frère Élie: Donald Kaasch Frère Bernard: Armand Arapian Frère Sylvestre: Jan Willem Baljet Frère Rufin: André Morsch ----------------------------------- メシアンは今年生誕100年という記念年ということもあって、 世界各地でさまざまな作品が演奏されています。 でも、この《アッシジの聖フランチェスコ》は上演時間に休憩も 含めて約5時間もかかることもあって、なかなか上演される機会が ありません。私も一度、このオペラの上演を観たかったので、 思い切って観に行きました。指揮者がメッツマッハーだったということも あります。演出も今回のための新しいもので、オーケストラはピットに 入らずに、舞台の後方に置かれていました。 字幕がオランダ語なので、まったく分からないので、あらすじを頭に 入れて、あとは舞台に集中。音楽もドラマも「有機的」に展開していく ことはなく、並置されていく。そのような作品に最初はとまどったけど、 聴いているうちにどんどん引き込まれ、あっという間に時間が過ぎ去って いました。また「観たい!」と思える作品でした。 ![]() 1926年にR.シュトラウスがオペラ《ばらの騎士》を改作して、同名の無声映画のための音楽を書いたのは有名な話。日本でも2000年に「〈東京夏〉音楽祭」で生演奏付きで上演されましたが、私は観にいけませんでした。CDは以前から発売されていたので、もっているのですが、映像つきで観る機会を逃していました。 2006年にドレスデンでの上演された際の映像が、昨年、DVDで発売され、昨日、入手しました。 http://www.filmarchiv.at/shop/produkt_show.php?s_prod_id=466&language=de&s_meta_id=-1#ov_item_466 最後の部分はフィルムが残っていないため、部分部分がスナップ写真のように使われているだけですが、それでも充分物語の進行は伝わります。オペラとはいくつも違った場面が出てくるので、とても楽しいです。また映像のスピードに合わせる必要もあるため、オペラでの通常のテンポよりも早いです。 附録のブックレットも充実しています。 R.シュトラウスに興味のある人だけではなく、映画音楽を研究している人や、私のように1920年代のドイツ語圏の音楽を研究している人には、きわめて興味深いものだと思います。
ヴィオリストとしてその名を認識したのは、実はまだ1年ぐらい
ほど前のことなのだけど、その演奏を聴けば聴くほどその素晴ら しさに感銘してしまうヴィオリストが、トーマス・リーブル という人。 ウィーン弦楽六重奏団での演奏で気になり初めたのだけど、ソロの CDはほとんどない。というより、2000年代に発売されてものですら、 なぜか今、ほとんど廃盤。 そのリーブルが最近、ブラームス作品集を発売。 -------------------------------------- クラリネット三重奏曲(ヴィオラ版) 2つの歌曲op.91 ヴィオラ・ソナタ第1番と第2番 Thomas Riebl, viola Silke Avenhaus, piano Michelle Breedt, mezzo-sopran Gustav Rivinius, violocello Pan Classics ------------------------------------- なんとも贅沢なアルバム。 発売直後に注文して、今日ようやく届いた! さっそく聴いてみた。 有り得ない・・・ヴィオラ特有の深みのある音色は当然の ことながら、これほどまでに音色の色彩が豊かなんて・・・ 技術的にものすごく表現の幅が広く、そこから奏でられる 音楽が素晴らしい。ヴィオラにここまで表現の可能性がある ということに驚くばかり。 噂によるとあまり商業的に成功しようとか考えていないから、 世界各地で演奏するということはしないらしい。 一度でも良いから、彼のリサイタルを生で聴いてみたい。 昨年、『CD付き もう一度学びたいクラシック』(西東社)という本を監修・執筆しましたが、この本の姉妹編となる『CD付き もう一度学びたいオペラ』(西東社)が出版されました。今回も監修・執筆しました。この本も前回同様、名作ガイドというよりも、オペラの歴史になっています。CDもやはり数十秒ずつですが100曲入っています。「12月10日発行」となっていますが、11月7日ごろからすでに書店に並んでいるようです。
今日、たまたま知ったのですが、
ウィーンではウィーン国立音楽大学主催で11月19日と20日に「音楽と機械」というシンポジウムが 東京では日本音楽学会の特別例会で12月1日と2日に「機械と音楽」というシンポジウムが 開かれるようです。 ウィーンでのシンポジウムの詳細は以下。 http://www.mdw.ac.at/inst14/Veranstaltungen/Veranstaltungen.htm 東京でのシンポジウムの詳細は以下。 http://wwwsoc.nii.ac.jp/msj4/kantoh/index.html#07120102 同じテーマによるシンポジウムがほぼ時を同じくして、開催されるっていうのは、不思議です。たぶん偶然なんでしょう。東京でのシンポジウムの2日目については、ウィーンで行われるシンポジウムの内容と重なっているわけで、両者で議論される内容がとても気になります。東京のほうが後で行われるわけですから、パネリストのどなたかが、ウィーンでのシンポジウムを見に来て報告するっていうこともあるのでしょうか。
3月末に提出した博士論文の審査会が、11日に開かれました。
4人の先生方からの質問に約1時間30分受け答えしました。 審査会は公開でしたので、校内での掲示をみて傍聴しにいらした 方がいらっしゃいました。ありがとうございました。 審査の最終的な結果はもうしばらく待たなくてはならないようです。
ウィーンに到着してから約1週間が経ちました。インターネットの環境がまだしっかりと整っていなくて、毎日、ノートパソコンをもってウィーン大学に行き、無線LANで接続しています。
ウィーンに到着したころは、ちょうど過ごしやすい気温だったのですが、ここ3日ほど急に寒くなり、雨風も強い日が続いています。 日本と連絡しなくてはならないこともありますが、こちらでの生活の諸々もあり、バタバタしています。こちらにきて、規則正しい生活が続いていますが、これがいつまで続くのやら・・・。
「支那そば きび」(神田)は、私のお気に入りのラーメン屋さんです。
その姉妹店が、4月に日暮里にオープン。 5月になってから知って、すでに何回かいってみました。 1回目:鶏そば 2回目:鶏白湯らーめん 縮れのある太麺で、スープとの相性は、「鶏白湯らーめん」とのほうが良かったように思います。 今度は、つけ麺を食べてみたいです。
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